「御霊」とは、不特定多数の人々に災害や疫病をもたらすような霊鬼的な存在だそうです。元々から神社にお祀りされている
神は「御霊」とはみなさないようです。失脚したり、失意の内に死んだ人の霊ないし霊魂で、諸所のの疫神が「御霊」として
恐れられていました。「御霊」を鎮めることで平穏になり、さらには、繁栄を願うのが「御霊信仰」です。鎮めるための儀式を
「御霊会」と呼ばれています。神社に祀ることにより、祟りを恐れ、災いが止むことを懇願するよりも、守護神となって、繁栄と
隆運をもたらしてくれるよう願うようになりました。「御霊信仰」とは、マイナスをプラスに変える拠り所ともいえます。

 

「御霊信仰」