「太古に大己貴命(おなむちのみこと)出雲の国より因幡国気多崎に至り八上姫の許に通い、それから当所にお出になった」
とし、その時菓子餅を持って饗応して「末永くこの地に留まって国土人民を護って欲しい」と頼んだ老翁夫婦が、実はスサノオの命稲田姫の二神たとしています。羽咋神社の伝承にも残されていますが、これらの伝承は、おそらく往時の賊徒征伐、平家物語の変形でしょうが、大和勢力がこの地に勢力を伸ばす前に、出雲の勢力が進出し国土平定に力を注いだ事を表していると思われます。

 

能登の国の大国主神伝承