石上神社(島根県出雲市塩津町279)

延喜(901~923年)以前からある神社です。
古名は宇美神社。地元では、「スサノオ誕生の地」と伝えられています。
神社関係の資料では、それを否定していますが、学問の世界は無視しているようです。

これに対し地元の古老は、「江戸時代末期から役人や学者が訪れ、証拠となる古文書や社宝(太刀)をすべて持ち去り、返しに来ない」
「この事実が、逆に言い伝えの信憑性を高めている」と話していました。
神社の建つ場所は、海岸に近い高台で、背後は切り立った崖です。
小さな漁村ですが、地元の人たちが精一杯お守りしている気持ちが伝わってくる神社です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

韓竈神社(出雲市唐川町408)
島根県の神社関係資料によりますと、神社が建てられたのは1815年です。
明治になる50年前ですから、古い神社ではありません。しかし、地元ではスサノオが育ち青銅を造っていたとの言い伝えがあります。
青銅造りには銅・錫・鉛が必要ですが、唐川地区にはそれらが産出しています。
文献上は、江戸時代末期に松江藩が開発し、昭和50年代まで採鉱していました。
地元の人は、「スサノオの時代から青銅造りは行われており、野鑪の遺構もあります。
荒神谷遺跡の銅剣や銅鐸は、ここで造られたものだ」と話しています。学界の常識とはずいぶん違う話です。
荒神谷遺跡の青銅は中国で造られたものであろうということですが、地元に人に言うことが本当なのかもしれません。
神社は、自然石を積み上げた約300段の階段を登り、大岩の間をくぐり抜けた上にあります。登り口の鳥居まで、河下港から車で15分程です。
鳥居の手前1㎞位から林道になりますが、運が良ければ野生の鹿や狐が走り抜ける姿を見ることができます。
まるで古代の森の中に迷い込んでような錯覚にとらわれる場所です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

スサノオが生まれ育った地