醸造所へいたる道が葡萄畑の中にあり探す必要すらありません。
栽培されている品種は主にレインカット栽培によるシャルドネとカベルネ・ソーヴィニヨン。(骨格のしかっりとした味わいを生む世界中で栽培されている人気の品種です。)
赤ワイン用の代表的品種です。山葡萄交配品種も一部が垣根で栽培されてます。実際に行けばわかりますが、畑は高地にあるので寒暖差が大きく、葡萄栽培に適した環境です。
もともとが有機農法を志している木次乳業が親会社だけあって、頑健な山葡萄交配品種を中心に化学肥料や農薬の使用を可能な限り控える努力が続けられています。
ただ高温多湿なので完全無農薬はなかなか難しく、むしろ減農薬・有機栽培に挑戦することによって充分な量の健全果が得られにくくなっているという栽培状況です。
奥出雲葡萄園においては天候以前に病気や害虫の被害が少ない時がグッドヴィンテージ、とのことですからその厳しさは想像できます。
本当に健全な葡萄とは「農薬を使った健全な葡萄」なのか「農薬を使わない劣化した葡萄」なのか。この難問に常に問われている葡萄畑です。

 

有機栽培の葡萄畑