ミイの神の後日談は、90㎞東の阿蛇萱神社(鳥取県米子市橋本)にあります。
阿蛇萱神社の由緒には、以下のように書かれています。

古事記によれば、オオクニヌシノミコトは因幡の白兎を助けた縁でヤガミ姫と結ばれ、出雲の直江でタギキ姫が生まれ給う。因幡の国へ里帰りの途中タギキ姫は榎原郷橋本邑の榎の俣に指を挟まれ此処にとどまり、鎮守神として祭祀るされた古い古社です。
この由緒では、タギキ姫がミイの神と同一の神かどうかは分かりません。
鳥取県神社誌の阿蛇萱神社の由緒には、以下のように書かれています。

タギキ姫はオオナムジの御子なり。母はヤガミ姫と申す。神代の昔出雲の国直江の里にて誕生あり。
ヤガミ姫因幡に帰らんととてオオナムジと共に歩行し給う時に、御子タギキ姫を榎原郷橋本村の里榎の俣に指鋏て
長く置き給いしときに、我は木俣神なりと申し給いて宝石山に鎮座し給へり。

ここではキノマタの神であることを明記しています。
両親と因幡へ帰る途中、この地の榎に指を挟まれ立ち往生し、結局この地で生涯を終えたということです。
この神社は、かつては非常に大きな神社だったようです。

古事記とは関係ありませんが、宝石山の宝石が、写真の鳥居前の石です。
言い伝えでは、「昔、宝石天より降り一夜に出現、降りし三宝石は、村中に二石、神社に一石、それ故宝石山と称す」
とあります。天から降ってきたということは、隕石なのかも知れません。
































大国主命ーヤガミ姫のその後ー