まず始めに、蛇に部屋での寝起き。恐れおののく大国主神に須世理姫は、「蛇に噛まれそうになったらこの領巾を三度振りなさい」と蛇よけの呪具を手渡しました。
安全な一夜を過ごせましたが、次はムカデや蜂の部屋に入れられます。またしても、須世理姫は呪具を手渡します。またしても難を逃れましたが、三度目が、
鳴鏑を使っての火攻めです。須佐之男命は野原に鳴鏑の矢を射てそれを拾ってくるように命じました。大国主神が野原に分け入ると周りから火をつけました。
逃げ場を見失いおろおろする大国主神でしたが、足元の洞への逃げ道を鼠から教えられ難を逃れます。更にその鼠から須佐之男命が放った矢まで与えてもらい
子鼠が矢羽根を食いちぎっていましたが、その矢を持って、焼け死んだと思い葬式の準備をしていた須佐之男命親子の所へ、意気揚々と帰ってきました。
これだけで終わることは無く、次の試練が用意してありました。須佐之男命は、自分の頭の虱を取るように命じましたが、その頭にはムカデが一杯いました。
今度も、大国主神に須世理姫は「椋の木の実と赤土を口に含んで吐き出すように」知恵を授けました。大国主神を見た須佐之男命は、ムカデを食いちぎって
いる物と勘違いし、満足します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

須佐之男命の試練