醸造所内には発酵タンク等が置かれており、全体に中程度の大きさでそれほど数が多いわけではありません。しかし、
奥出雲葡萄園では全ての赤ワインには人力でピシャージュ(パンチダウン)を行っているということですから、管理が大変です。
酒石酸除去用の冷却装置もあることはありますが、これはほとんど使っておらず新酒の発売の時だけ稼動させています。それ以外のワインではこの装置が使われることはありません。
他に、ワイナリーで使用されるものとは違う機材があります。これらは木次乳業で使用されているポンプや道具を転用したものなので、
普通のワイナリーにはない機材です。こういった機材はタンクの冷却などに有効利用されています。

そしてミニワイナリーではお定まりですが、自動瓶詰機はありません。使用した瓶をシールを剥がして再利用可能にする洗瓶機が置かれています。
これにより、ボトルを回収すれば再び瓶詰めができるようになるという、環境重視のワイナリーらしい設備です。
が、実はリサイクルするほうが新しい瓶を仕入れるよりも高くつくので、「環境に優しく、経営に優しくない設備」だそうです。

 

奥出雲葡萄園