火の発祥の神社として「日本火之出初之社(ひのもとひのでぞめのやしろ)」とも称される、出雲国の一宮です。
出雲大社に聖なる火をもたらす格式高い大社です。出雲で大社と呼ばれているのは、ここ熊野大社と出雲大社だけです。
熊野の「クマ」は神代の「クマ」で神と同意語なのだそうです。御祭神は、伊邪那伎日真名子(いざなぎのひまなご)
加夫呂伎熊野大神(かぶろぐまのおおかみ)、櫛御気野命(くしみけぬのみこと)です。素戔嗚尊の別名で、櫛御気野命
「クシ」は「神奇」に通じ「霊妙な」という意味になるそうです。「ミケ」は神饌で、食べ物を指します。
「霊妙な食べ物の神」という事になるそうです。
熊野大社で最も特徴的な神事は、毎年十月十五日に行われる鑚火祭です。当日は出雲大社の宮司さんが来て、十一月二十三日
の古伝新嘗8こでんしんじょう)祭に使用するひきりの臼とひきりの杵を受け取る為の神事です。
この臼と杵で神聖な火をおこし、出雲大社のお祭りに使われます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

熊野大社