大国主神の足跡を辿っていくときに不思議な符号がある事に気付きます。各地で見てきたその土地の開拓・平定の事跡が語られていること。
白山のような名だたる高山に大国主神が祀られていることが多い事。白山がそうであったように、山岳信仰は後世修験道との結びつきを強めていき神仏習合の場になっていくので、その時期ははっきりしません。大山・立山・白山そして出羽三山まで山岳信仰に結びつく日本海側の山々で何故大国主神が共通で祀られているにかについても考えなくてはなりません。
日本海を船で往来する航海者達にとって目印の山々であり、出雲の勢力が日本海沿岸を伝って北に勢力を広げる過程でその山々に大国主神を祀っていったのではないのでしょうか。

山岳信仰と大国主神