出雲そばの中では三段の丸い漆器にそばを盛って出す割子(わりご)そばがもっとも有名な形であるが、これは江戸時代に松江の趣味人たちが、
そばを野外で食べるために弁当箱として用いられた形式が基となっています。出雲地方では昔から重箱のことを割子(割盒とも)と呼んでおり、
当時の割子は正方形や長方形、ひし形などさまざまな形であったようですが、明治40年頃に当時の松江警察署長の発議によりヒノキを用いた底の厚みのある丸形の漆器に変わったそうです。
(警察署長の発議は、割子が四角形であると四隅が洗いにくく、衛生的見地から問題があると見たからと言われています。
当時の食品衛生は警察の管轄であったようです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

割子そば