勾玉や管玉などの玉類は、その独特の形状や目を見張る様な色彩から、非常に神秘的な美しさを感じてしまいます。
原始古代の人々もそう感じていたようです。古墳や遺構などの発掘調査によって多くの玉類が、出土しています。
玉類はアクセサリーとしてだけでは無く、所持する事によって権威を示し、祭祀、儀礼における道具のひとつとして使われていたようです。
時代・地域・場面・階層などの違いによって様々な役割があったようです。色々な意味合いを持つ遺物です。
その玉類に中でもひときわ異彩を放つのが勾玉です。勾玉は、縄文時代からすでに観られ、形状は「く」もしくは「C」の形をしています。
端には紐を通す孔が開けられています。素材も翡翠、碧玉、ガラス、琥珀、土、金など様々な勾玉が造られていたようです。
丸玉といった他の玉類とは一線を画していたようです。
神話の中で登場するアマテラス大神が身につけていた八坂にの曲玉が有名です。
勾玉の起源については、多くの学者の方々が調査、研究なされ獣牙や魚、釣り針、胎児、月神などのなどの諸説がありますが、定説ではありません。
しかし、この奇妙な形は偶発的なものではなく、必ず共通点があると考えられます。

 

 

 

勾玉は何故あんな形なのか?