因幡の白兎を救った大黒様が抱えていた袋の中身

「因幡の白兎」の神話は、広く知られていると思います。ずる賢い兎が痛い目に遭う話ですが、その兎を助けたのが大黒様だったという話です。 この大黒様が、大国主大神のことです。「因幡の白兎」は、「古事記」の中で大国主大神が物語に

大蛇退治に使われた八塩折の酒

「古事記」の印象的な場面として記憶に残るイザナギ・イザナミの黄泉比良坂の別れ。ここで、黄泉の国から逃げるためにイザナギは、蔓草と髪飾りを投げ捨てる。すると髪飾りはエビカズラ、即ち山葡萄となったと言うことです。 古来「葡萄

「古事記」時代の宮中料理。

近年、考古学調査や、文献研究が進み、古事記編纂時代の貴族生活の様子が分かってきたそうです。 それによりますと、「日本料理の原点は奈良にあったということです。 現代人が考えるご馳走は、奈良時代にはすでにあったそうです。 平

国譲りの、その後(スセリ姫とシタテル姫)

「スセリ姫が大山の裾野で生涯を終えた伝承」はご紹介しましたが、その直ぐ近くに、「ワカヒコと結婚したシタテル姫 が暮らした」と伝えられる地があります。シタテル姫はオオクニヌシの娘でから、御神体である大山を直接見ることは畏れ

国譲りのその後(スセリ姫とシタテル姫)

山陰地方中部の支配権をアマテラスの子に譲り渡したオオクニヌシは、幽界に身を引いたことになっています。 それは、スセリ姫と余生を静かに送った事を意味するのでしょうか? 大山裾野にある唐王神社(鳥取県西伯郡大山町)に、その後

オオクニヌシの国譲り

再度、タケミカヅチが来て、オオクニヌシに尋ねます。 「二人の子供は恭順の意を示したが、貴方の考えはどうなのですか?」 オオクニヌシは答えます。 「子供達と同意見です。この国の全てを献上しましょう。 だが、私の住まいとして

タケミカヅチとコトシロヌシ

ついにアマテラスは、武力に訴えます。勇猛なタケミカヅチを使者としたのです。 タケミカヅチは、出雲の国の伊那佐の浜(出雲市大社町稲佐の浜)に来て「この国は、アマテラスの息子が統治知するが、どうだ?」と尋ねます。 この問いに

オオクニヌシ「スクナビコナと御諸山の神」

米子市内にはもう一カ所、スクナビコナを主祭神とする。 天神垣神社(米子市淀江町福岡)があります。 戦国時代、兵火のより焼失したのですが、天正年中に再建されたものです。 焼失前は大社で、社領地があり広大な神社だったと伝えら

オオクニヌシ「ヤチホコの妻問い」「スクナブコと御諸山の神」

ヤチホコの妻問い ヤチホコはオオクニヌシの別名とされていますが、本来は別の神だったという説もあります。ヤチホコは、高志の国(北陸地方)のヌナカワ姫を口説きに出かけ、 苦労して思いを達します。 要するにオオクニヌシは女性に

地元に息づく八神姫伝承!!

御井神社や阿蛇萱神社の存在は、ヤガミ姫が因幡と出雲の間を行き来していたことを意味します。170㎞近い距離ですから、女性の足ですと5~6日の旅です。彼女が行きも帰りも休んだとの伝承が残る温泉があります。 湯ノ川温泉(島根県

大国主命ーヤガミ姫のその後ー

ミイの神の後日談は、90㎞東の阿蛇萱神社(鳥取県米子市橋本)にあります。 阿蛇萱神社の由緒には、以下のように書かれています。 古事記によれば、オオクニヌシノミコトは因幡の白兎を助けた縁でヤガミ姫と結ばれ、出雲の直江でタギ

オオクニヌシ「根の国訪問」後日誌

他方、因幡で婚約したヤガミ姫ですが、御井神社(出雲市斐川町直江)に消息が伝えられています。御井神社の由緒には、以下のように書かれています。 御井神社は、古事記及び風土記等日本最古の史書十三の文献に記された由緒ある神社であ

オオクニヌシ「根の国訪問」

オオクニヌシがスサノオのところにやってくると、娘のスセリ姫が対応します。 娘は一目惚れして二人は結ばれ、その後家の中に招き入れ、父親に紹介します。 スセリ姫とは、なんと積極的で、行動力のある女性なのでしょう。 ところでこ

オオクニヌシーヤソガミの迫害2-

B佐太神社(島根県松江市鹿島町佐蛇宮内) サダノオオカミ=サルタヒコとの説明があります。 しかし、この説は江戸時代の国学者が唱え、その後一般的になったそうです。 それ以前は別神と考えられていたそうです。出雲風土記はその件

オオクニヌシーヤソガミの迫害ー

手間での撲殺失敗を知ったヤソガミは、オオナムジを山奥まで追いかけ、今度は裂いた木の割れ目に挟んで殺します。 二度目の殺害場所は、分かりませんが母親が探し出して助けたと書いてあることから、そんなに遠方ではないと考えられます

スサノオと関係の深い神社(松江エリア2)

E  熊野大社(松江市八雲町熊野) 出雲国の一宮です。主祭神はスサノオですが。この神社の尊称の、カブロギ・クマノノオオカミ・クシミケヌノ・ミコトと書かれています。 右手に妻のイナタ姫を祀るイナタ神社、左手の母イザナミを祀